ワイメアの帰りに立ち寄ったのは、小さな町オールド・コロア・タウン。
さとうきびプランテーションがさかんだったころ、
アジア系の移民でにぎわいましたが、製糖業にかげりが見えだすと
町を1950年代ふうに改築、風情あふれる町に生まれ変わらせました。
ストリートの建物にはカフェやギフトショップ、ギャラリーなどが、
町の中心の小さな広場にはコロア歴史センターがあります。
日本人が経営していた古い床屋さんや日本式のお風呂、
家々で使っていた家具や小物などが展示されています。
カウアイ島を代表する画家、
ジェームズ・ホイルさんのギャラリーもこの一角に。
島で手にしたフリー・マガジンの表紙がこのホイルさんの絵で、
ぜひ作品をこの目で見たいと思い訪ねると…
わわ、ご本人がいらっしゃいました。しかも制作中~。
私がフリー・マガジンを見て来たと伝えると、ささっとサインをしてくれました。
制作の様子をちょっとだけ見学させていただきましたが、
ゆっくりゆっくり時間をかけて絵の具のひと色をおいていきます。
そのたびにちょっと離れては絵を眺め…
大胆な色遣いと勢いにあふれた絵に見えても、じつに細心の注意を払っていました。
写真では伝えられませんが、この絵、じつはとても立体的。
ところどころ油絵の具を5mmほど盛り上げておいています。
ホイルさん、やわらかな物腰で、すてきなひとでした~。