なうひあdiary

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ディグローバリゼション

2016/09/26(Mon) 11:41
友人のお祝いごとで鎌倉へ行ってきた
帰りに羽田空港で買い物をしたら、袋や包装紙がぐっとモダンになっていた

手提げ袋
sP9260126.jpg
小さな袋
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ブックカバー
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H N D の文字をモチーフにした、モノクロの幾何学模様
この単純化と無限に広がる連続性は… 江戸小紋みたいだ

いったい誰がデザインしたんだろう
東京オリンピックのエンブレムに決まった野老(ところ)朝雄氏かな、と思って袋をよく見たら

Haneda Airport Design Collection
by Alexander Gelman , Tokyo 2015

とクレジットが入っていた
2015だから、4月に行ったときもこの袋だったのかな?
そのときの買い物は個別のショップの袋やブックカバーだったから気づかなかったのだ

デザイナーの  Alexander Gelman  アレクサンダー・ゲルマン さん
gelmanworks1.jpg
生まれはロシアで、ニューヨークを拠点に活動する革新的なアーティスト
グラフィックデザインだけでなく、ビデオ、出版、音楽など多方面で活躍
特にブランディングと広告デザインの分野で著名で、MTVやDisney 、 Appleなどの企業の仕事をしている
2012年からは、311後の日本を元気にしたいと、羽田空港のブランディングを手がけている

他の作品群
Objects Involving Alexander Gelman as "Designer"

Skift に掲載された記事 (元記事は Japan Times) によると、

羽田空港のプロジェクトでは、まず石川県の職人とコラボ
漆塗りと九谷焼のチェスセットを作った
日本の伝統工芸の技術と精神を敬愛していて
江戸切子などほかにもさまざま伝統工芸職人とコラボしている
  
ゲルマンいわく
「グローバリーゼーションの過程で、主流でない文化は無視され、統合され、独自性が薄められたりして
失われたものもある
世代から世代へと受け継がれてきた地方の文化は
ポストグローバル時代(グローバル化の先にある世界)において、重要な役割をはたすだろう

グローバル化が限界に来た今、ディグローバリゼーション(脱グローバル化)に回帰し
地方の文化とスローダウンを楽しむときがきた

日本は独自の伝統文化を継承してきており、それは日本にとって、確かな未来でもある
日本は独自の伝統文化を味わい楽しみ、保存するアイデアと経験を豊富にもっている
それを世界の他の国々の人にも知ってもらうために、羽田空港は最適な場所
人と人、人とビジネスを結びつけるための
さまざまなプロジェクトを試行錯誤する実験室でもある



やっぱり、日本の伝統工芸の素晴らしさを愛し、ふかく意識しているひとなのねー
野老(ところ)朝雄氏のエンブレムも、日本の伝統的な市松模様をモチーフにした幾何学模様だから
通じるものがあって当然

2012年から向こう5年間と書いてあるから、2017年まではいろんなプロジェクトを展開しているはず
国際線ターミナルのショップには、もっといろいろゲルマンさんの作品が置いてあるのかな

ポストグローバルの思想は本にもなっている
『アレクサンダー・ゲルマン:ポストグローバル』( PHP研究所)

グローバルの対極にあるローカル
そこには、驚嘆すべき日本の美意識、継承美がある



人から人へと受け継がれてきた手仕事などのローカル・カルチャーが、これからの時代のキーワード
とってもとっても納得したー













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