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なうひあdiary

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動物感覚

2011/03/05(Sat) 00:45
『動物感覚~アニマル・マインドを読み解く』という本を読んだ。


著者のテンプル・グランディンは自閉症で、そうではない人たちには思いもよらない動物の気持ちがわかった。
そして動物のもつ特殊な能力は、膨大な書籍を一度見ただけで記憶できるようなサヴァン症候群の人に現れる特殊な能力と同じものなのだという。
~多くの人間は、目に見えるものを抽象化して、概念によって一般化しているが、
自閉症の人と動物は、目に見えるものそのものを見て、概念を見ない。細部に徹底的にこだわる~

大脳新皮質を進化させた結果、脳は外界から入ってくる生の情報を素早く選別・加工して概要を作り出す。
注意の妨げになるような、自分の関心とは無関係な細部をふるい落としているらしい。

自閉症の人と動物は、ふるい落とすことができない。細部がそっくり入ってくる。
それが鋭い知覚となる。

ほんとうは誰もが、気づいている以上にたくさんのことを知覚しているのだが、それを意識しないだけ。
あることに的を絞れば必要な情報がやってくる、という潜在意識活用法やサブリミナル効果などの研究がそれを説明してくれつつある。

また、動物のさまざまな情動の仕組みやコミュニケーションの方法について、具体的で興味深いエピソードがたくさんあった。

哺乳動物と鳥はみな、自分をとりまく状況に好奇心と関心をもっていて、いいことが起こるのをほんとうに楽しみにしているとか、勝手気ままに生活しているようなキリンでも仲間と友情をはぐくんでいるとか。

また犬と人が友だちになった過程において、“オオカミのほうが人間を飼い慣らしたかもしれない”という話。
犬と人は10万年以上前からいっしょに暮らし始め、その頃の人間はもっと原始的で、オオカミとも対等に近い立場だったのではないか。そして集団で狩りをするなどの複雑な社会構造をもって行動することを、オオカミから学んだのではないか、という説だ。
そうしてともに暮らすことでそれぞれの脳を分業・専門化し、犬は知覚を発達させ、人間は計画や組織化などまとめあげる能力を進化させたのではないか、というのだ。

犬がいつまでたっても幼児のようにふるまうわけも説明されていた。
人間が人なつこい犬を好んで繁殖させ、品種改良してきた結果、それとは気づかずに犬を「幼形成熟化」させてきたらしい。
成犬でも耳がたれ、鼻がずんぐりしているのは犬がオオカミの幼獣だからで、遺伝子的に犬は若いオオカミといっていい。そして、外見がオオカミに似ているほど、オオカミの行動をよく維持しているという。

著者が懸念する問題点も気になる。
犬や馬、すべての家畜は仲間や(人間も含めた)ほかの動物とのつきあいが必要で、
それが満たされないと心に大きな傷を負う。そして攻撃的になりやすい。
昔はほとんどの犬が放し飼いで近所の犬同士つきあいがあり、それぞれの序列をわきまえていたので、
犬同士の流血沙汰や人間を噛んでケガをさせたという話もほとんどなかった、と著者はいう。
そして犬もそれぞれの仕事を持ち、人間と協力して働いて生き生きしていた。
去年行ったピレネーの村の犬たちがそうで、ほんとうに平和だった。
だからそういうところを訪ねたくなる。
一匹でつながれっ放しの犬がしょっちゅう吠えているのを見ると、ほんとうに切ない。










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