FC2ブログ

なうひあdiary

2020 / 01
12≪ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ≫02

オキーフのミニマリズム

2016/01/25(Mon) 00:57
s2016_01240034up.jpg

ハフポに ジョージア・オキーフが晩年を過ごしたふたつの家の写真集新刊の記事 が出ていたので
久しぶりに本棚から引っぱり出してみた
2冊のモノクロの写真集と、画集と伝記がいっしょになった本
中央の写真集のテキストは、身のまわりの世話をしていたパッテンのエッセイ
そばにいた人間ならではのエピソードが当時の生活ぶりをしのばせ、江國香織による邦訳『オキーフの家』が出ている
左の小さい写真集はテキストはほとんどなくて
オキーフ自身と2匹の愛犬、チャウチャウの INCA  と JINGO の 写真がいっぱい


そのオキーフの家を訪ねられると知って
Georgia  O'keeffe  Museum  のサイトから Home & Studio Tour  の予約を入れたのは、東京で仕事をしていた2003年の6月
サンタフェにホテルをとり、アルバカーキ空港からレンタカーでアビキューへ

Home & Studio Tour は撮影禁止だったけど
このときミュージアムで買った上の3冊の本とポストカードが、記憶の糸をたぐり寄せてくれる

s2016_01240039up.jpg


ポストカードで手元に残っているのはこの3種類だけ(ちょっと、ひとに出しづらいww)
左上 馬の頭蓋骨と白い薔薇(1931)   右上 骨盤Ⅳ (1944)    下 私の最後の扉 (1954)
10年ごとに、絵がどんどん単純化されていっている 
骨盤のモチーフも、最初の絵は骨盤のフォルムが全部画面におさまっていたけれど
Ⅱ、Ⅲと描きすすめるうちにどんどん寄っていって
このⅣになると、骨盤の穴から見える青空と白い月が主役となり
絵を見ただけでは白い部分が骨盤なのかすらわからない
下の絵も絵を見ただけでは、黒い四角がドアだなんてわからない

さまざまな要素をそぎ落とし、自分が強くひかれる本質に迫り、明確に表現していったオキーフ


ポストカードの扉の絵と、実際の扉の写真s2016_01240041.jpg

この絵はゴースト・ランチの家の寝室に飾ってあったs2016_01240048.jpg


この黒い扉に魅せられて、オキーフはアビキューの家を買ったそうだ
絵につけられたMy Last Door というタイトル……終の棲家の扉という意味? それとも「最後のドア」って?

オキーフの家をまわるツアーは、1時間ほどs2016_01240044.jpg
現地集合して、たしか15人くらいで、ガイドの説明を聞きながらひと部屋ひと部屋めぐっていくs2016_01240051.jpg

キッチンの品々、本棚の本、オキーフが集めていた小石のひとつひとつもそのままに残されていてs2016_01240054.jpg



オキーフのアートとスピリットが今も呼吸しているような家だったs2016_01240058.jpg


 

ウィスコンシン州の農家に生まれて絵を学んでいたオキーフは
20代後半で23歳年上の写真家・スティーグリッツに才能を見いだされ、恋に落ち結婚
画家としてめざましい成功をおさめる
40歳の夏と暮れに、胸にしこりがみつかり手術。どちらも術後に良性と判明するもダメージを受け
さらにスティーグリッツのそばには新しい女性の影もあり
45歳のときナーバスブレイクダウン…2年間筆をおく
その頃はじめてニューメキシコを訪れ魅了され、この地の風景を描き始める
以来ニューヨークと行ったり来たりの生活に入り
オキーフ59歳のときスティーグリッツ死去
3年後62歳で、本格的にこの地に居を移す
それから98歳で亡くなるまでここで暮らした


こころが弱っているとき、ニューメキシコの荒野で自分が強くもとめるものをみつけ
ほんとうの自分を再発見したオキーフ

自分が強くひかれるもの、もとめるものがみつかってこそ、余計なものをそぎ落としたミニマルな表現ができるのだろう
絵も、家も、服も、ライフスタイルすべてにおいて

そう、最近のミニマリストの話のなかで、“私服のユニフォーム化”がとりざたされ
スティーブ・ジョブズ(黒のタートルネックにジーンズ、スニーカー)や
FBのマーク・ザッカーバーグ(グレーのTシャツ)の名前が挙がるけど
ずっーと前からすでにオキーフが実践していたのよね

(つづきは下の ↓ more をクリック)

オキーフの家をまわったあとは、彼女が犬を連れて歩いた荒野や、もうひとつの家があるゴースト・ランチ、
ネイティブ・アメリカンのコミュニティであるタオス・プエブロなんかを車でまわり
サンタフェの街をぶらぶらして写真もけっこう撮ったけど
当時データを保存していたノートPCが壊れて写真は全部消えてしまった…ひとり旅だったし

代わりになぜかいろいろ物を買っていた
アビキューの近くの工房を訪ねて買った青い小さなガラスの水差し、
優しく深い音色を響かせるネイティブアメリカンフルート
(誰でも簡単に吹けるよ、即興で好きに吹いていいんだよといわれてその気になってしまった)s2016_01240064.jpg


煙突から煙が出るアドビ・ハウスのお香立て(セージのお香つき)s2016_01240076up.jpg

そしてシルバーのネイティブアメリカンジュエリー…ブレスレットやピアスやら

オキーフのミニマリズムにひかれながらも、自分はぜんぜんミニマルじゃなくって物欲まみれ…
でもこれらの品々は、買ってよかったと思うけど

ジョーさんも根っからのミニマリストで、自分のもとめるもの、やるべきことがはっきりわかっている

わたしはあれにもこれにも興味があって、物欲ならぬ経験欲が半端ない
そういうの餓鬼っていうんだよ、とある人にも言われ…
それはつまり、本当の自分というのがない、わかっていないからであって
そのせいで穴にも落っこちて…
とりあえず、砂粒みたいな自分のかけらはなんとか拾って穴から出てきたけど
本当の自分ってやつ、柔らかい粘土のかたまりみたいで形が見えない
発見どころか、このトシになった今から形作らないといけないみたい…orz








関連記事
コメント:0 トラックバック:0
コメント:
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:
トラックバック URL
→http://fromishigaki.blog94.fc2.com/tb.php/1806-bcedf535
Next Home  Prev

プロフィール

ナツ

Author:ナツ
2003年から石垣島で暮らすプライベートブログ。
こちら↓もよろしくお願いします。
石垣島薬草園なうひあ nauhiaherb.com
FB    Nauhiaherb
Instagram nauhiaherb
Twitter  nauhia_herb

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード