FC2ブログ

なうひあdiary

2020 / 01
12≪ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ≫02

鼈甲(べっこう)

2016/05/16(Mon) 11:21
もずく採りの前に、防波堤に座っておにぎりを食べていたら、砂浜に打ちあげられている鼈甲をみつけた
sIMGP3147.jpg
甲羅からはがれた、薄い鼈甲  太陽に透かすと、とても美しい
この斑入り模様は、珊瑚に擬態していると考えられている

ほかにも数枚、散らばっている  拾い集めてみると、こんなにあった
sIMGP3146.jpg
 
ということは、どこかに主さんがいらっしゃるのでは…とあたりを見回すと
sIMGP3145.jpg
海で息絶えて流れ着いたのかな…
死因は検視しないとわからないけど、ウミガメの70%は海に漂うビニール袋を食べていて、
そのうちの20%は、そのビニール袋が胃や腸につまって死んでいる、という説もある
ビニール袋はウミガメのえさとなるクラゲとそっくりで、間違えて食べてしまうらしい
(シドニーのタロンガ動物園で行ったウミガメの検死結果より … 解剖画像あり)

そして鼈甲

鼈甲細工につかわれる亀の甲羅は、南方の海に生息するタイマイの甲羅
ただし、鼈甲の鼈は本来すっぽんのことで、薬として使われるすっぽんの甲羅を鼈甲と呼んでいた
江戸時代になり、細工物の原料としてタイマイの甲羅が輸入されたとき
タイマイの甲羅も薬として使うことができるため、同じく鼈甲と呼ばれた

(べっ甲の歴史~べっ甲細工 より)

奈良・東大寺は正倉院の宝庫にある琵琶のパーツにも、タイマイの甲羅が使われており、
江戸時代から原料の海亀が長崎に入り、優れた細工物が作られるようになった
1991年 野生動物保護のワシントン条約によりタイマイの国際取引が禁止され、原料を輸入できない
今の製品製造は、それまでの原料ストックを使っている

(『べっ甲の歴史』by れんず屋 より)

鼈甲のメガネフレームとか、櫛とか、どれも厚みがあるけれど
甲羅からはがれたばかりの鼈甲は紙みたいに薄い  しかも表面はキズだらけだし
どうやって作るのかと思ったら…
 

使いたい色柄の部分を切り出し、やすりで磨いてキズをとり、何枚も貼り合わせて磨く
貼り合わせるにも、接着剤は一切使わない
べっ甲の持つニカワ質の作用によって、継ぎ目が分からなくなるほど完全に癒着する
この時の水、熱、力の微妙な加減は、昔ながらの秘伝中の秘伝といわれた工程で、経験で培われた勘だけが頼りになる

(べっ甲細工について~尾上べっ甲 より)

なぜ熱と水と圧力だけで接着するのかというと、

タイマイの甲は木の年齢のように、紙1枚くらいの層が重なり合い、甲の厚みを形成している
これら1枚1枚の層の中には、コア(水分を通す管)があり、何十枚という厚みの甲があっても共通のコアは決してない
さらに、タイマイの甲には保温力があり、温めると自由に曲がるという特性がある
この特性はコアのためであることが科学的に証明されている
こうしたことから、タイマイの甲(べっ甲)は、現在までのところ人工では作りえない、
複雑な構造であることが証明されている

(べっこうについて~大澤鼈甲 より)

なんと神秘的な…
そして、熱と水と圧力だけで貼り合わせられることを発見した人もすごいなー

最初はこんなふうに、死んだタイマイから剥がれ落ちたかけらをみつけ、その美しさから加工し始めたんだろうけど
需要が増えるにつれ、鼈甲目的にタイマイを捕獲した時代もあったんだろうなぁ…















関連記事
浜歩き コメント:0 トラックバック:0
コメント:
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:
トラックバック URL
→http://fromishigaki.blog94.fc2.com/tb.php/1851-e5630e34
Next Home  Prev

プロフィール

ナツ

Author:ナツ
2003年から石垣島で暮らすプライベートブログ。
こちら↓もよろしくお願いします。
石垣島薬草園なうひあ nauhiaherb.com
FB    Nauhiaherb
Instagram nauhiaherb
Twitter  nauhia_herb

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード