なうひあdiary

2017 / 04
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三月ウマチー

2017/04/11(Tue) 13:49
旧暦3月15日、三月ウマチー

もとは麦の収穫儀礼を行う日
他の農作物の収穫を祝うものであったり、海上安全・大漁をあわせて祈願するところもある
麦ミキ(神酒)など麦を供え感謝の祈願を行う
                             (ウマチー より)




ささやかな感謝の祈りを捧げに行くと、朝の山はとってもいい香りがして、アカショウビンが迎えてくれた


そして今朝は、この本を読み終わった

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鈴木秀子さんは、ずいぶん昔にエニアグラムの本を一冊読んだ覚えがある
そのときは、敬虔なカトリックのシスターであることも意識にのぼらず(プロフィールに書かれてあったのかもしれないけど)、
ましてや臨死体験ののちに癒しの力を託されたということも知らず
最近になって「のびやかな暮らし」というブログで知った

図書館にあったので借りてきて読んだが、手元において何度でも読み返したいほど
大切なことがたくさん書いてあった
(アマゾンで見ると、今は三笠書房から文庫化されている)

秀子さんは、聖心女子大を卒業後、一生を神に仕えると決意し、修道院へ
そこで8年間の「沈黙の行」に入る

食事のときはお皿の先を見てはいけない
歩くときは自分の1m先しか見ない
人に会っても誰にも目を向けない
虫に刺されてかゆくても掻いてはいけない…

と、徹底的に五感をコントロールする訓練をする

修行が進むと、言葉の沈黙から「頭の沈黙、心の沈黙」へと及ぶ
雑念を払い、自分を無にし、神に心を揚げる、その一点に集中する
自然と頭に浮かんでくる思い出や空想にふける楽しみも排除しなければいけない
文字も見ることは許されず、見てよいのは聖書と修道会の会則だけ

そうして五感の楽しみをすべて取り払い、神様は私たちを愛し抜かれているということだけを
頭の中心の「脳幹」で思いめぐらしつづけていると、人間の中のもっとも鋭い直感が研ぎ澄まされていく
美に対しても、想像を超えるほど敏感になっていく
いっしょに修行をしているほかの修道女たちが、どんな素晴らしいものを性質のなかに持っているかということも
話を一切しなくても気配で理解できるようになる
感覚を抑制するということは、本物に対する目を養い、本質を見抜く力を養っていく訓練であった




わたしも二年半、ひきこもってジョーさん以外の人とはだれとも会わず
本も読まずパソコンも見ずに、ひとりの時間を過ごした
自分の意思で始めたわけではなく、仕方なくそうなってしまったわけで、もちろん祈りなど意識にものぼらない
なぜこんなことになってしまったのか、両親をうらんで、自分を責めて子供泣きし
繰り返し寄せてくる後悔の波にたゆたっていたのだけれど
だんだん涙も枯れてくると、両親から向けられた思いみたいなものが不思議と実感できるようになった
母は祈りの人なのだが、その祈りがどんなに有難いものであるかということが、あるときからはっきり感じられるようになった
最初の頃は、そばにいて抱きしめてあたたかい言葉をかけてくれないならば、どんなに祈ってくれても意味がない、と思ったりした
でも、たとえ離れていても、その思いにどれだけ守られているのか、なぜかわかるようになった
ジョーさんのお母さんも祈りの人だった そしてジョーさんも守られている


鈴木秀子さんは、死を目の前にした人たちのもとを訪れ、話を聞き、祈っている

実業家として順風満帆の夫が末期がんと告げられた奥さん
豪華な家も調度品もすべてが色あせ、世の中が灰色一色になってしまう
残された年月を素晴らしい思い出にしようとふたりで旅に出て、絶望や怒りを通り抜けて心を通わせ
生きる力を与えてくれるのは物を越える大切なものだと、価値観が一変する
夫の死後は春夏秋冬の札をはりつけた4つのスーツケースにそれぞれ最低限必要なものをつめて
小さなマンションに引越し、難民を支援するボランティアの組織を作って仕事に打ち込んでいる

同じく末期がんとわかった舞台女優さんは、病気をきっかけに疎遠になっていた母親と許しあい、癒しあう


死にゆくひとのもとへ行き、そのひとのからだに手を当てて祈ると
ふとした瞬間から深いレベルに入っていく、と鈴木秀子さんはいう
頭で割り切ることのできないこと、顕在の意識では考えつかないようなことが起こるのだと

手を当てているときに感じる一体感は、もう彼岸に行ってしまっているような感覚です
死にゆく人も、此岸と彼岸を行ったりきたりしている
ふたりで彼岸に受け入れられ、此岸では考えられないような交流ができるのでしょう
病気が治ってほしい、痛みが治ってほしいという考えすら一切が消え、
のびのびした自由な、やすらかな世界なのです

人間の命は自分だけのものではない、深いところでみんなつながりあっている
すべての人たちが、深い愛によって無意識のうちに強い絆で結ばれている
そんな一体感をからだの中枢で味わうことができます

宇宙飛行士の体験や私の臨死体験を思うと、
おそらく死ぬときは皆そういう体験をするのだと
私は確信しています

人は自分が死んでいくことを知るときには、
今まで生きてきたのとはまったく違った視点から「いのち」を見直す
「生の本当の姿」をかいま見せ、生きていく根源が愛であることを示してくれる
自分が悟るのを、死ぬときまで待たないで、今この瞬間「愛に根ざして生きる」ように促してくれるのです




この間、たまたまテレビで見た小林麻耶さんのインタビュー
家族いっしょに散歩をしたり、ご飯を食べる、そんな普通のことがどれだけ有難いことかということがわかった
妹とは、未来の話は一切しない
今、点滴を打っています、今、ご飯を食べられています
その一瞬一瞬が、ほんとうにありがたくかけがえがない

というようなことを話していた

病気を通して気づく、生きるということの本質
小林麻央さんはブログを通して、その気づきを共有してくれている



47年間眠りを奪われた女性の話も興味深かった
夜になると気分が悪くなり、どうしても眠れずに本を読んだり編み物をして過ごすという年月が、47年間
何がつらいって、肉体的な苦しみよりももっと深い、孤独という苦しみがつらかったとか

人は寝ている間に深い意識を超えた世界に入る
エゴの世界から離れた、単に人間としての存在の世界
皆が同じ状態で、眠りを通して共通の「命」を生きる
そこには命のつながりがあって、皆が無意識の中であたたかい思いを交換しあっている

よく眠れた朝は、どの人も蘇ったようにはつらつとして目覚める
魂の栄養を、眠っている間に、無数の人びとと分かち合っている




また、人は大自然のなかで生かされている存在である ということも書かれてあった

北海道に「ニドムの森」を作った人の話
絵本になった『木を植えた人』の話


自然は人に、命の源である活気を与え、疲れた人を蘇らせる
自然と人は、ともに慈しみあい、調和して生きている
気の分かち合いもそこから生まれる

一本一本の木に必要な条件を知って、必要なものを与えていると
木たちはいい“気”を人間に与えてくれる

人は、人だけで生きているわけではなくて、大自然のなかで生かされている存在なんです



昨日、FBで知った、伊豆高原メガーソーラー計画

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社員15名の東京の会社が、東京ドーム10個分の広さのソーラー・パネルを敷設するため、森林を伐採し、山を削るという
たった15名の利益追求のため、大規模な土砂災害や環境破壊を引き起こすかもしれない
動植物や海の生物、地域の人たちの精神面や生活、観光、漁業などの産業に影響を与えるかもしれないというのに

石垣でも豊かな自然を壊して、リゾートホテルつきのゴルフ場や、自衛隊の基地を作ろうとしている
経済優先の考えしかなかったら、無数の生き物たちがいきづく山も森も、
線を引いただけの、のっぺらぼうな白地図にしか見えないのだろう


農業や漁業を生業とし、自然の恵みによって生きていることを肌身で感じていれば
自然と神に感謝し、祈りを捧げたくなる

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森のなかで静謐につつまれるとき、あたたかな海に浮かんでいるとき
木陰でそよ風に吹かれているとき、家族や友達とくつろいでいるとき

そんなふとした瞬間に幸せを感じるのは、自然や人と調和し、気を分かち合っているから
それが生きていく力になると、鈴木秀子さんはいう


日々の生活の中で、神から命を与えられている自分という存在を大切にし、
他者を大切にし、他の人の幸せを祈り、そのために力を尽くすとき、
私たちは、小さい人間を通して働かれる神の超自然の力を感じます

それこそ、魂を蘇らせ、人生を統合し、人生に意味を見出す神秘体験です





大いなる超自然の力に祈りを捧げる

三月ウマチーの日に








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