なうひあdiary

2018 / 07
06≪ 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 ≫08

ゼロ円で生きる 小さくても豊かな経済の作り方

2018/05/02(Wed) 11:01
『0円で生きる 小さくても豊かな経済の作り方』(鶴見済著/新潮社)

sP5011357.jpg

この本はやっぱり図書館で借りなくちゃ、とリクエストしたらすぐに買ってくれた
まっさらな新刊をゼロ円で読む方法

sP5011361.jpg

貰う(無料のやりとり)
共有する(シェアリング)
拾う
稼ぐ(元手ゼロ円で)
助け合う
行政から貰う(公共サービス)
自然界から貰う

など、具体的なゼロ円生活の方法を紹介しつつ、“お金儲け至上主義”になってしまった現代資本主義の問題点や、
自給自足と贈与経済、現物経済など、資本主義より長い歴史のあるさまざまな経済のかたちにふれ、
お金への依存度を低くする生き方を提案している。

人間の経済の基本的な形は「互酬」「再分配」「市場経済」の三つで、それぞれ混ざり合いながら存在してきたはずなのに、
現在の資本主義の社会は市場交換の比重が大きくなりすぎているという

sP5011364.jpg

でも、もともとお金をあまり使わない社会では、お金を持っていなくてもあまり関係がない。

♪金がないなら海にが行くさ 魚があれば生きられる♪

とビギンも歌っているように、豊かな自然が近くにあればその恵みをいただいたり、
何かを作りすぎたり獲れすぎた人からおすそ分けをいただいたり。
そこにあるのはお金ではなく、自然や他人との直接的な関係だ

しかし本書では、贈与経済の難しさについても述べている
贈ったり贈られたりの人間関係は一朝一夕では築けないし、もらいっぱなしでは気がひけるのでお返しを考えなくてはいけない。
相手がお返ししきれないほどの贈り物をして見栄を張り、相手の面子をつぶそうとする部族の習慣があったり
賄賂で相手を思うように動かそうとしたり
義理チョコなど仕方なくお金を使うような、企業戦略に乗せられてしまった習慣もある

たしかに自分が欲しいものがあるとき、それを持っている人にただで「ください」とはなかなか言いにくい
それが売られていて、お金を出せば遠慮なく買って手に入れられるというのはありがたい
そういう面では、お金はとっても便利だけど…

「お金を稼いで消費する」ことが中心となる社会では、一番お金を稼ぐのが上手く、お金を持っている者が一番大きな力を持つ。それは誰かといえば、人ではなく企業だ。大企業の正社員になりたくさんお金が貰えれば幸福な人生だといわれる。



今の日本はお金への依存度がとても高い社会なので、大企業がお金の力で政府に対して要求を通し(法人税を下げて消費税を上げ、派遣法から働き方改革、種子法廃止など)、大企業が儲かるための社会になってしまっている
倫理に照らしてみたら、どう考えてもおかしいでしょ?  というような政策や法案が次々と通されていく
生きにくいと思うのは、著者や私だけではないはずだ

先進国G7のうち、日本だけが、事故で死ぬ人より自殺で死ぬ人のほうが多いらしい。しかも事故より自殺が二倍以上多いとか。

著者は東大を卒業しながらも、「頑張って働いてお金を稼げ」という風潮に生き難さを感じ、
アンチテーゼとして『完全自殺マニュアル』を執筆、出版。
ほかに『脱資本主義宣言――グローバル経済が蝕む暮らし』などの著書がある。
現在のお金を介した経済だけが普通ではないと客観視して、小さな経済の現代版をみんなで作りたい
という目的で、『0円で生きる』を書いたという

「0円生活」で居場所見つける 脱・お金依存の先にあるもの

このインタビュー記事を読んで、ある人のことを思い出した
以前からその人のブログが気になって、ちょくちょくのぞきに行っている「寝太郎」さんという人
山林や河川敷の小さな土地を購入し、自分で小屋を作ったりテントを張ったりして、
なるべくお金をかけず、多くの時間を自由で孤独な思索のうちに過ごしている

ソローの『森の生活』を、現代の日本で実践しているような人だ

やはり東大卒で現代社会に生き難さを感じ、低消費生活を模索。本も何冊か出している

寝太郎ブログ


現代の資本主義の世の中に対して「何かおかしい」とひっかかっているなら、ぜひ。
『0円で生きる』は、5/9以降なら石垣市立図書館にあります(もっと早く返すかも…)











関連記事
コメント:2 トラックバック:0
コメント:
--管理人のみ閲覧できます--

このコメントは管理人のみ閲覧できます
by: * 2018/05/06 10:31 * [ 編集] | page top↑
----

鍵コメさん コメントありがとうございます。

勝手気ままにやりたい派としては、シェアリングや、人に何かを頼むのって敷居が高いです。

この本で一番「うんうん!」と頷けたのは、「自然界から何かをもらうのは、返礼を求められない贈与を受けること。無償の世界」というところ。ほんとうにいつも、膨大な贈り物をもらっていますよね。
見返りを求められないけど、その大いなる存在に心から感謝したくなる。それが神の始まりだというようなことも書かれていました。
by: ナツ * 2018/05/06 22:51 * URL [ 編集] | page top↑
コメントの投稿













管理者にだけ表示を許可する

トラックバック:
トラックバック URL
→http://fromishigaki.blog94.fc2.com/tb.php/2206-32976ada
Next Home  Prev

最近の記事

最近のコメント

カテゴリー

月別アーカイブ

ブログ内検索

RSSフィード