なうひあdiary

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手帳の効能

2005/02/08(Tue) 21:00
昨年末から本屋さんでは、「手帳」に関する本がたくさん平積みになっている。

新年度で手帳を買い換える時期というのもあるが、なんでも手帳に予定を書いて持ち歩くことで願いがかなう、という願望実現のツールとして注目されているらしい。



社内やクライアント、友達との約束を書き込んで守るように、自分のめざす目標やこうありたいという希望を手帳に書き込むと、その「自分との約束」を守らなければならないという気持ちが強く働く。すると具体的に行動せざるをえなくなり、結果として目標は実現される、というわけだ。なるほど、その効能はとてもよく理解できる。



けれども…。そんなひそかな「手帳ブーム」の今年、私は手帳を新調しなかった。

仕事の場でそう告白したら、「仕事やる気ないのネ」とヒンシュクのまなざしだったが、

私のわずかな予定はパソコンと携帯電話のカレンダーメモでことたりる。



同席していた売れっ子女性カメラマンKさんは、すでに半年先まで予定が入っているという。

「はぁ~、これでまた半年過ぎますね…」 

なんという重みのある一言だったことでしょう。



すると、いみじくも養老孟司氏が著書『かけがえのないもの』(白日社)のなかでのべていた。

「現在とは、手帳に書かれた予定である。都会ではなんでも予定化する傾向があり、現在がどんどん大きくなって未来を食っていく。逆にいえば未来が削られていく。これはまさに、ミヒャエル・エンデ『モモ』の、時間泥棒と同じである」と…。



一見無駄に見える目的のない時間。真っ白な時間。

気がついたら時間を忘れて没頭していたとか、気のむくままに歩いていたら日が暮れてしまったとか…。

そんな瞬間にこそ、何かをひらめいたり、自然との一体感を感じたりできるもの。

からのコップと同じで、何も入ってないからこそ天の声、自然のささやきを聞き入れる余地がある。

自分の頭をひねっても思いもつかなかった考えやイメージ、運命の流れが入り込む、そのゆとりを持っておきたい。



目的に向かって時間を大切につかっていくのもすばらしいことだけれど、

手帳にはぜひ「無目的の時間」の予定も書き入れてほしいなと思うのです。



img20050208.jpg




           夕日の海で泳ぐジョン。このひとも、予定とは無縁の生活だけど…

              「ご飯と散歩は予定してるよ!」
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